ホタルの価値観を先日制作しました。
意図:夏の風物ホタルはあんなに慈しまれるのに、どうしてゴキブリはあんなに嫌われるのだろう。というひょんな会話からこのアートがうまれました。
詳しい内容------------------------
ホタルによく似た生き物,コックトーチ(発光するゴキブリ)と人間のインタラクションをテーマにしたハイブリッドアートです.ほたるの価値,僕らが蛍に抱く価値観は何によるのでしょうか.
蛍の慈しむべき儚さや美しさ,それはゴキブリであろうとも変わりません.我々の中には,彼らが殺してもしなないようなイメージや,しぶとさなどの象徴として扱われたイメージがあります.また彼らを「効率的に」殺害するテレビCMを見ない日はありません.
でも,実際のところ,そんなことはありません.彼らも十分に普通の生き物です.4日も食べ物を摂取しなければ死んでしまうし,衝撃にも弱く,体の油膜を失うとすぐに衰弱し,死んでしまうような弱い生き物です.僕らは日々ゴキブリを殺しています.これは極めて日常的な行為でありながら,殺すという非日常がそこにはあります.動物愛護というとステレオタイプが付いてきそうですが,愛護まで行かなくても日常的に殺し続けるということは忌むべきことなのではないでしょうか? 彼らは我々に意図的に危害をくわえることはまずありません.清潔な環境であれば,共に生きることが出来ます.
考えてみて下さい,彼らの死を想ってやって下さい.
人であっても,虫であっても,誰でもそう簡単に死にたくはありません.それはゴキブリも一緒です.死に瀕した人が何かをするとき,しぶといとか,殺しても死なないとかいう言葉をかけるでしょうか? 生きることに必死な彼らをあざ笑うことがどういうことなのか.僕らは今一度,彼らの死を想うことはできないのでしょうか?
事実,この作品で彼らとふれあった人々は皆,彼らのことをより理解出来るようになりました.死に行く彼らを悼むことが出来るようになりました.
命の線引きや,その価値観が,美しいか美しくないかに寄ることがあってはならない.それがこの作品のテーマです.
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( http://96ochiai.ws/cocktoaches.htmlより )
youtubeに載せたところ、slashdotjpにも載りました。また、2chでもスレが3つくらいたったそうな。
コメントは様々。
「なんでこんなに汚い虫と蛍と一緒にするのか」
「ホタルは病気を蔓延させますか?」
というコメントも沢山。
こういうコメントが集まったことに大変制作した落合も私も喜んでいます。
ホタルとゴキブリを比べた上でいいや、そうではないという価値観が生まれたのです。
同じレイアーまで下りてきたってことはこの現代アートは完成していると満足しています。
私は小さいころこんなゴキブリの噂を聞いた事があります。
ゴキブリはなにも食べなくっても10年はいきられる。
みなさんありませんか?
もちろん、そんなわけありません。なにもたべなければすぐに死んでしまいます。
でも、ゴキブリって身近なんだけれども、ちゃんと向き合ったことのない幽霊みたいなものにちょっと近いような気がします。見えないけど、そこにいるっぽい(たまにゴキブリほいほいに捕まってたり、転がってたりしますが)。だから他の虫よりもいろんな噂ができるんだと。
ホタルよりもずっと人間に近い存在の証拠なんですね。
ゴキブリにほほづりしよう!というアートではありません。
これは、ホタルとゴキブリの間にどれだけの命の差があるのか、というアートです。
ただそれだけ。
それには汚いもきれいも関係ないんじゃないかな。と制作側は思っています。
ちなみに、今回つかったゴキブリは合計300匹を超えます。もちろん生きていたゴキブリを使いました。ゴキブリの種類は全部で4種類。
制作後も生きているゴキブリは飼育しています。命を全うするまで私が責任もをって大事に飼育しています。